岩国メガソーラで重金属汚染が発生しているという情報の検証

検証対象の情報

岩国にあるメガソーラのパネルより流出した鉛,ヒ素等の重金属により周辺の環境が汚染われているという情報。

情報の整理結果

水質汚染は太陽光パネル設置前の工事時点で言われているのでパネルの成分によるという主張は誤り。
関係者で少なくとも太陽光パネルの成分が汚染の原因と主張している人はいない。水質悪化を懸念/主張している人も工事によるものという主張。
パネルが原因と受け取られる発言をしている議員もいるが、「農家が言っている」「(パネルと言わず)メガソーラが原因」とパネルが原因といったといういう言質を採られないような表現を使っている。

SPAの例

「工事が始まってから水田の土砂を調査してみると、ヒ素、鉛など有害物質が検出されて、それからは稲作のできない状態が続いています」(以下略)

リンク元

岩国市議会での発言

次に、人体に影響を及ぼす水質の悪化についてです。地域住民の方々が川の濁りが取れない、水面に泡のようなものが浮いている、試しにコイを泳がせてみたら死んだ、水質検査を自主的に行ったら、ヒ素、鉛、こういったものが基準値を超えていた、堰堤にたまっている水の色がブルーで気持ち悪い、こういった事象が水質に不安を与えているわけです。
(岩国市 令和 5年 第3回定例会(6月) 06月15日-04号 P.171)

議事録検索

水田の土砂に関して

数値情報

現時点で公開された数値情報はないようである。鉛やヒ素は一般の土壌にも含まれているが、特別高い数値が検出されたという情報はない。
なお、数値情報を口頭で確認したところ一般的な土壌の濃度でありえる程度の数値に関して検出された事実はあるようである。

現在の情報による判断

特段異常があるという状態ではないので保留。

岩国市議会での発言に関して

市議会での回答

次に、調整池に堆積した土砂の処理と水質悪化の原因についてですが、許可権者である山口県に確認したところ、調整池内の堆積土については、事業者が開発区域内で適正に処理しているものとの認識である旨を伺いました。また、水質については、事業者から、開発区域下流の公共用水域での水質検査では、これまで基準値を超える有害物質は検出されていないと報告を受けていると伺っております。
 市といたしましては、近隣住民の水質への不安の解消のため、事業者に対して、公共用水域の水質検査の実施を引き続き求めてまいります。
 次に、農業用水や生活用水の確保についてですが、現時点において、農業用水として利用している河川の水量については、営農活動に支障はないと考えております。近隣地域の農業者には、水質汚染の心配から河川からの取水を控えている方もいますが、水質悪化の原因となる有害物質の検出が認められていないことから、河川水を農業用水として使用するようお願いしているところです。(岩国市 令和 5年 第3回定例会(6月) 06月15日-04号 P.175)

数値情報

自主検査の結果が公表されていないようである。ただし、水が濁っているという情報もあり局地的に基準値を超えている可能性はありえる。 ただし、流域の検査結果は基準値以内である。

市の判断

鉛、ヒ素に関しては自然由来と判断しているとのこと(要出典)

反対運動をしている人に基づく情報

水質をチェックした所、メガソーラー事業が始まる前とは比較にならないほどの濃度のヒ素が検出された。住民は事業者や行政に問い合わせたが、「メガソーラー事業との因果関係が不明」とのことで、事態改善に向けた取り組みは全く進んでいない。
出典 https://hanada-plus.jp/articles/1158?page=3

現在の情報による判断

現状で因果関係は不明だが、工事の影響で水質が悪化した可能性を排除しきるものではない。

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